マサラのつれづれDIARY

同人作家飛牙マサラののんきな同人活動の記録……かもしれない

映画『リボルバー・リリー』を観ました

 『リボルバー・リリー』

revolver-lily.com

を観てまいりました。

 ネタバレありと思うので、区切りますねー。

 一言で感想を言うならば綾瀬はるかさん、美人、格好いい! に尽きる映画でした。何着ても似合うし、アクションも決まっていて素晴らしかった!

 うん、そーなんです、綾瀬はるかさんをはじめとした映像や役者さんはとても良かったですが、それだけにシナリオがちょっと難点ありかなと感じました。

 ストーリーの盛り上がりがいまいち足りないなーっと。折角の謎がいかされてないというか、ぼやけてしまっているし、主役と宿敵との対立があっても流されているというか焦点がないというかぼんやりした感じで、え、もう終わり?みたいな。

 過去も推察は出来るんですが、はっきりとしない描かれたかでしたからもやっとする。要は今回のイカれた敵キャラが百合の幸せを壊した相手なんでしょうが、それならもっとドラマチックに見せるべき。

 そして陸軍とか海軍とか大きな組織が出てるのに何かこぢんまりして互いは対決しないで終わってしまっているしなあ。どうにも狙いが定まってないんですな。正直に海軍出た意味は何だろなだったです。

 かえって陸軍だけ敵として明確にしてもらって、もっと一本筋の通ったストーリーでやればよかったのではないかと。物語性からして大かがりにしたかったのは分かるんですが、キャラ多すぎて、結局のところ持て余しているような雰囲気もそこかしこにありました。個々のキャラは本当にいいのになあ。

 勧善懲悪というには爽快感はなく、かと言ってハードボイルドと言うにはちょっと違う。

 そもそも綾瀬はるかさん演じる主人公の百合が凄腕の暗殺者でしたと最初のテロップで説明しちゃうのはどーなんよ……そこ見せるところでは?

 

 それでも全体的にアクションは良かったし、本当に役者さんたちも素敵でした。また大正モダンな風景もたまりませんでしたし。それだけに勿体ないな感が否めない。

 

 んでもって作中で何度も「戦いは何も生み出さない」を言うのも興醒めなところ……そういうのはストーリーで見せていただきたいと切に願う次第。いやだって主人公も戦っとるやないかいってなっちゃう展開だったしなあと。いや、殺さないを心がけている主役は分かるんですけど、仲間の人たちは平気で敵を容赦なく撃ってるしな。そこも齟齬が生まれてるから台詞に説得力がないと感じましたです、はい。

 

 純粋にガンアクションものとして観たかったなあ。

 

 んなわけで何回も観たい映画と言われるとうーん、かな。テレビでやったら観るかも知れませんが。

 

 後、一番思ったのは誰も『リボルバー・リリー』と呼ばない、名乗らないことかなw タイトル回収はして欲しかった!と個人的には思いました。